苔農家を目指して活動し始めたのが今年の2月。 当初お借りしていた農地は、実は諸事情によりお返しすることになり、8月に農地を全てリセットして苔栽培も一旦ストップしていました。 それから、新たに苔栽培用の農地をお借りできたのが8月後半。 耕作放棄地だった農地なので、草刈りや整地などを行いました。
2020年12月現在の西予苔園の苔圃場について
そして、現在の農地の様子がこちらです。
まっさらな状態でございます。 これ、どういう状態かというと、簡単に言うとこのような状態です。
- 耕作放棄地だった状態から(8月)
- 草刈りをして(9月)
- 一旦耕したけど結構でこぼこだったので(9月)
- その後代かきをして真っ平らに整地(11月)
というような状態がざっくりとした説明です。 こちらの農地をお借りしてすぐに、草ボウボウだった状態から、草刈りをしては少し時間が経過し、あっという間にまた草が伸びたりして、ようやく草を刈り終え整地できたのが10月頃。
そこから一旦、トラクターで耕して整地したのですが。
そして、季節外れの代かき。
そして、冒頭の写真の通り12月現在、田んぼが完全に乾くのを待っている状態です。
計画も色々と変更することにしました
以前の農地を借りていた所では、ハイゴケ・スナゴケの栽培を手探りで進めていっておりましたが、今回新たに圃場を立ち上げるまでに色々と苔についてや、苔栽培について学びまして、当初の計画から変更点が増えました。 良い意味で仕切り直しできて良かったのですが、今後は以下の苔を栽培予定です。
今後栽培予定の苔
- ホソバオキナゴケ
- コウヤノマンネングサ
- ハイゴケ
- オオカサゴケ
以上を、現時点での栽培予定の苔として計画しています。
ハイゴケは以前の計画と変わらず栽培予定の苔として扱っていきますが、新たにコウヤノマンネングサ、ホソバオキナゴケ、オオカサゴケが加わりました。
現在お借りできている圃場の環境を判断したところ、この4種類は栽培可能と判断したためです。
日照条件や方角、土地的な条件、空気中の湿度条件、取水や排水の状況など、総合的に判断し上記の苔栽培は条件的に地の利を活かして栽培することができると判断しました。
実際にはその場所で育成してみないとわからない事もたくさんありますので、順調にいくかどうか?は、やっぱりやってみない事にはわかりませんが、以前に比べると少しは苔の事を学んだ上での判断なので、やれそうな手応えはあります。
種苔採取と植え付け準備等も進めています
このように、圃場の準備を進めながら、育成する苔の種苔のサンプル採取を少しずつ進めています。
自然の環境から少しずつ、環境に負荷がかからないよう配慮しながら、苔の同定をしっかり行いながらの種苔採取をしています。
苔の図鑑の記述を精読し、苔の特徴を読み解きながら、近似種などの違いをしっかり確認して、確実に同定を行いながらサンプル採取を進めています。
種苔の処理、播種の方法なども一つひとつ確実にこなせるよう、今後も苔栽培について勉強をしながら、少しずつですが先に進んでいければという状況です。
また、このブログでも栽培の状況など定期的にレポートしていきますので、引きつづきよろしくお願いいたします。