苔テラリウムのつくりかた
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苔テラリウムを作りたいと思ったら、このページを見るとざっくり苔テラリウムの作り方がわかる。色々な苔テラリウムの作り方はありますが、一般的な苔テラリウムを作る流れを初心者にもわかりやすく解説します。
苔農家・苔作家
こけみざわゆうき
西予苔園
愛媛県西予市野村町という田舎で苔栽培をしている「西予苔園」の苔農家。苔テラリウム向けの苔を10種類程度、庭苔を2種類栽培栽培している。オンラインストアで苔、苔テラリウムの販売、テラリウム容器専門ブランド「Bioloark Japan(バイオロアークジャパン)」の日本販売代理店も行っています。
苔農家であり苔作家。愛媛新聞カルチャースクールにて毎月苔テラリウム講座を開催。YouTubeでは苔テラリウムメイキング動画を配信しています。苔を栽培している知識を活かし苔の生態を生かした苔テラリウムを作っています。
まずはどんな作品が作りたいかインスピレーション集め
苔テラリウムを作ろう!と思ったら、まずはどんな作品を作りたいのかイメージするところからスタートです。もう既に作りたいイメージがある場合は早速作ってみてください。
もし、どんな作品を作ったら良いかわからない場合は、インスピレーションを得るところからスタート。SNSではたくさんの苔テラリウム作品が公開されています。色々なクリエイターの方が作品つくりをされていますので、まずはSNSで苔テラリウム作品を色々眺めてみて、作りたい作品のインスピレーションを得てみましょう。
おすすめ苔テラリウムSNSアカウトをチェック
おすすめSNSアカウントは、こちらのページにまとめていますので、SNSで苔テラリウム作品をチェックする際の参考にしてみてください。
では続いて、実際の苔テラリウム作品つくりの流れを解説していきます。
キットで作ってみるのもアリ
容器選びや材料選びなどがまだ良くわからないという場合は苔テラリウムキットからはじめてみても良いですね。キットであれば容器だけでなくベースソイルや化粧砂、装飾品など全て一式揃っているのですぐに苔テラリウムを作り始めることができます。
おすすめ苔テラリウムキットの記事を作っていますので、こちらを参考にしてみてください。
基本的な苔テラリウム作りの流れ
自分で材料を揃えて苔テラリウムを作る場合も、苔テラリウムキットで苔テラリウムを作る場合も、苔テラリウム作品を作るおおまかな流れは以下の流れになるかと思います。
ここでは、西予苔園で作った標準的なテラリウム作品のメイキング動画を参考に、おおまかな流れをSTEPに分けてして解説します。
参考にした作品のメイキング動画はこちら。
作りたい作品のイメージに合う容器を選定する。
容器の中にベースソイルを入れて造形を作って行く。
作りたい作品のイメージに合うように、ベースソイルに高低差を付けたりおおまかな構図を作って行きます。
溶岩石やレイアウト用の石、そのほか装飾となるアイテムを配置します。
ある程度の構図や装飾品のレイアウトが決まったらいよいよ苔を植え付けて行きます。
以外に苔を植える作業は後の方だったりします。
全ての作業が終わったら、全体的にしっかり霧吹きで水を与えて行きます。
容器を綺麗にする意味でも容器全体にも霧吹きで水を吹き付け、最後にしっかり綺麗に拭き上げます。
苔を植え終えたら、フィギアなどの装飾品がある場合は装飾品を配置します。
完成したら、飾りたい場所に苔テラリウムを設置。
ご自身で作った作品を眺めてうっとり。じっくり作品を愛でて楽しみましょう。
それぞれのステップを詳しく解説していきます。
STEP1. 苔テラリウム作りは容器選びから
作りたい苔テラリウム作品のイメージが固まったら、次は容器選び。作りたい作品のイメージに近い容器を購入しましょう。
ガラス容器ですが、苔テラリウムに向いている容器を選んでください。苔テラリウムに不向きな容器だと、作った後苔の育成がうまくいかず、作った直後にすぐに苔がダメになって失敗してしまいます。
苔テラリウムに合う容器選びはこちらの記事がおすすめ。
ちなみに、苔テラリウムを作る上での道具がまだ揃っていないという方は、こちらの記事も参考に。
STEP.2 ベースソイルを敷いていく
続いて、容器にベースソイルを入れて行きます。ベースソイルも苔テラリウムに合うベースソイルを使うようにしましょう。
ガラス容器の中で長期間にわたって苔やそのほか合わせた植物を良好に育てるには、長期間使用してもトラブルがでない苔テラリウム専用にブレンドされているベースソイルというものがあります。
ベースソイルは苔テラリウムの専門アイテムを取り扱っているオンラインストアで購入するのがオススメです。
おすすめオンラインストアは以下のページにまとめていますので、よかったら参考にしてみてください。
もしご自身でベースソイルから作ってみたいという方は、こちらの動画も参考にしてみてください。
STEP.3 土台となる構図や土台を作る
作りたい作品の景色に合わせてベースソイルを造形していきます。作品によっては粘土質の造形材などを使って凝った構図を作っていく場合もあります。
苔を植える前の構図作りや土台作りで、苔テラリウム作品の景色がほぼほぼ決まってしまうので、丁寧に土台を整えていきましょう。
STEP.4 石や化粧砂を置いていく
苔テラリウムでは石や化粧砂を使って景色を作って行きます。
苔を植える前に石組みや景色の味付けとなる化粧砂などを配置しておく場合がほとんどです。
化粧砂などの細かいあしらいも、苔を植えた後に砂を敷くと苔にかかったりして汚くなってしまうので、苔を植える前に化粧砂などを敷いておくと仕上がりが綺麗になり余計な手間がかからないので良いです。
STEP.5 苔を挿す
造形や石組みを終えたら、ようやく苔を植えて行きます。
作りたい景色に合わせて、選定した苔を植えていきましょう。苔を植える時間が一番楽しいですよね。
苔を植え進めていくごとに、容器内の景色がいきいきと彩りが増えていきます。
STEP.6 仕上げにしっかり霧吹きして容器を拭き上げ
苔を植え終えたら、仕上げに霧吹きでしっかりと容器全体に水を与えていきます。
植え付けた苔たちにしっかり水を与えてあげることと、容器を綺麗に吹き上げるためにたっぷり水をあげてください。
最後に容器を拭き上げ綺麗にして仕上げます。
STEP.7 最終的な装飾品やフィギアを設置
フィギアなどを使いたい場合は、苔を挿し終えた後に最終的に置いていきます。
STEP.8 完成!
ようやく完成!好きな場所に置いて作品をじっくり苔のむすまで眺めましょう。
以上が一般的な苔テラリウムの基本的な作り方の流れになります。実際の流れや細かい手順などは作る苔テラリウム作品に応じて変化があるかと思います。
苔テラリウムをはじめて作られる方に向けて、ざっくり苔テラリウムの作り方の流れを一通りご説明しました。作品によって15分もあれば作れるものもあれば、何日もかける作品もあるかと思いますが、ざっくり流れを把握しておくと、苔テラリウムをはじめて作ろうとする方にとっても、最初のとっかかりのハードルは下がるのではと思いますのでご説明してみました。
それでは早速作ってみましょう!
では、今回の記事を見たら、早速苔テラリウム作りをして手を動かしてみましょう!
苔テラリウムつくり、とても楽しいのでオススメです!
さらに、苔テラリウム作品を作る最初のとっかかりとして、以下の方法からチャレンジしてみても良いかと思いますのでご紹介します。
作ったあとは苔のむすまで眺めて楽しみましょう
苔テラリウムの楽しいところは、作った後も何年もかけてその成長を楽しめるところにあります。
苔の成長はほんとにゆっくりなので、苔が持っているゆったりとした時間の流れを毎日眺めるとなんだかほっとします。
そして2〜3ヶ月後、半年、一年と過ぎたときに改めて苔むした苔テラリウム作品を見ると、苔がこんなに成長した!と苔の生命力を実感できて、作ったあとの容器内の景色の変化が感じられて癒やされます。
作っているときも楽しい、作った後も眺めて楽しい。そんな魅力あふれる苔テラリウムをあなたもぜひチャレンジしてみてください。
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