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苔テラリウムの水のあげかた

苔テラリウムを育てる上で、水やりについてのご質問を多くいただきます。

苔といってもいろいろな苔の特徴があります。水を多く必要とする苔から、あまり水をあげなくても良く育つ苔などもありますので、苔の種類によっても微妙に水のあげかたも変わってきます。

苔テラリウムという限られた環境の中では、どのような水のあげかたが最適なのか解説したいと思います。

まずは基本的な苔の生態について、少し解説させてください。

苔テラリウムの水やりについて、苔の生態を理解しておくと苔が好む水のあげかたが理解できるかと思います。

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こちらの記事に、コケテラリウムのタイプ別の水のあげ方をさらに詳しく解説しました。コケテラリウムの水のあげかたについては、こちらの記事を最新の記事としてご参照ください。

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苔はどのように水分をとるのか?

苔は一般的な植物と大きく異なる点があります。それは根を持たないという点です。

通常の植物であれば根から水分や栄養を吸収し成長していきますが、苔には根が存在していませんので根から栄養や水分を吸収しません。

苔の根は仮根といいます

苔にも根のような部分はありますが、これは「仮根(かこん)」といいます。苔の仮根は地面に苔自身の体を固定する役割のためにあります。

この仮根は一般的な植物のような水分や養分を吸収する「維管束」という器官が存在しないため、仮根から水分を吸収するということはありません。

苔は葉から水分を吸収する

では、苔はどうやって水分を吸収しているかというと、苔は基本的には葉から空気中の水分を吸収し水分をとっています。

スナゴケのような乾燥に強い苔の種類も存在していますが、多くの苔は湿度の高い場所を好みます。

渓流や森林の中など空気中の水分が常に高い場所に多くの苔をみることができるのはそのためです。

自然界では雨が降らなくても昼と夜の気温の寒暖差によって夜露が発生しますので、雨が降らない日でも苔が水分を補給できている要因の一つに夜露のような水分もあります。

苔テラリウムの環境の中でも、自然の環境と同じように空気中の湿度を高めてあげることが苔にとって良い環境といえます。

苔テラリウムでの水のあげかた

自然界の苔の水分のとりかたがわかれば、それを苔テラリウムにも応用してあげれば良いです。

その方法は2つ。

苔テラリウムに水をあげる基本的な2つの方法
  1. 水差しで苔テラリウムの土に水を与える
  2. 直接霧吹きで水をあげる
この2つの方法が基本です。

実際にどのような方法で水をあげているのかそれぞれやり方をご説明します。

苔テラリウムの土を常に湿らせる

苔テラリウムに水をあげる場合は、直接霧吹きで水をやるという2番めのやり方をまず考えられる方が多いかと思いますが、まず最初にやっていただきたいのが水差しで底砂や用土全体がしっとり水分が含まれている状態を常に保つように水をあげるやり方。

霧吹きではなく水差し。これが基本的な水やりのやり方です。

このような感じで水差しを使って苔テラリウム内の土をしっかり湿らせてあげる

苔テラリウム内の環境の空気中の湿度を高く保つためには土を常に湿らせておく必要があります。

土の水分が水蒸気となって蒸発してくれて苔テラリウム内部の湿度が保たれるためです。

直接的に水を与える必要のある苔は、ちじれやすい苔のタイプの場合や、苔自体が容器の外に出て外気に常に触れているようなタイプ、水を好むタイプの苔などの場合のみ。

苔に直接水を与えることも可能なので、水さしのみで苔テラリウムの水やりを完結しても良いほどです。

あまり水をやりすぎない方が良い

土を湿らせるように水をあげるのですが、ひたひたに水が溜まるくらいあげてしまうのは水のやりすぎです。

こんなにひたひたに水が溜まるのは、水のあげすぎなのでキッチンペーパーなどで水を吸って少なくしてあげましょう。

苔テラリウムでよく使用される苔たちは、水をあげすぎると葉が無駄に伸びることがあります。これを徒長といいます。

苔の葉が徒長してしまうと少し弱々しい印象になってしまうため、苔本来の美しさが楽しめません。

水分不足にもならず、水分過多にもならないほどほどな水やりが苔テラリウムには必要です。

では、ほどほどな水やりの基準はというと?

土を湿らせる「ほどほど」の基準は?

苔テラリウムの水やりにちょうど良い、ほどほどの水のあげかたは

ほどほどの目安
土が乾き気味になったらしっとり湿らせてあげる

のを目安に、土が乾き気味になったら水差しで土を湿らせてあげるようにしましょう。

水差しで水をあげると、霧吹きよりも良い利点もあります。

霧吹きで水をあげ続けると苔テラリウムの容器が水汚れなどで白く曇ってきますが、水差しで水をあげるのを基本にすると容器の曇りもかなり軽減されます。

ですので、水差しで水をあげるやり方は苔テラリウムのメンテナンス性を考慮しても理にかなった水のあげかたです。

霧吹きで水をあげると良いケース

霧吹きで水をあげる必要があるケースも当然あります。

縮れてしまうタイプの苔の場合は霧吹きで水をあげるようにしましょう。

基本的には土を湿らせる水のやり方を行いますが、毛先が細いタイプで乾燥気味になると縮れてしまうタイプの苔の種類があります。

シノブゴケ、ハイゴケ、ヒノキゴケ、シノブヒバゴケなど。

ちじれ苔代表のシノブヒバゴケ。奥にはヒノキゴケも。

このような苔は、縮れても水をあげると元のきれいな苔の状態に戻ってくれますが、縮れた状態が長く続いてしまうと苔自体にダメージがきてしまいます。

水をあげても縮れたままになったり、茶色く変色してしまったりして弱ってしまいます。

縮れやすい苔の場合は2〜3日に1度、霧吹きで葉に直接水分を含ませてあげるようにしましょう。

こんな感じでピンポイントで狙える水差しがあると便利です。

大型の苔テラリウムでもこの通り、ピンポイントでしっかり水を与えることができますよ。

苔玉や空気に露出しているタイプの苔テラリウムの場合

  1. 水差しで土を湿らせる
  2. 霧吹きで水をあげる

上記の基本的な水のあげかた以外に、苔玉や容器から飛び出し外気に露出しているタイプの苔テラリウムのような特殊なケースでは、個別に水の上げ方を考えていく必要があります。

苔玉は、苔玉の内部にもしっかり水分を含ませてあげる必要があるため、全体が乾き気味になったら苔玉ごと水にどっぷり漬けてあげて水分を内部に浸透させてあげる必要があります。

当農園で販売している「こけぼ〜る」タイプのように、容器から飛び出し外気に直接露出しているような苔テラリウムでは、用土にも水を含ませつつボール内部にもしっかり水を浸透させるように霧吹きで水を与えてあげるようにします。

苔テラリウムに水のあげかたのまとめ

苔テラリウムに水をあげる方法のまとめ
  • 水差しで土を湿らせる
  • 土が乾き気味になったら水差しで水を湿らせる
  • 縮れるタイプの苔がある場合は2〜3日に1回霧吹きで水を与える
  • 水をあげすぎない

というのを基準に、水の上げかたを工夫してみてくださいね。

苔は空気中の水分を吸収して成長してくれますが、空気中の空気を取り入れることができるということは、逆に簡単に乾燥してしまうという性質も持ち合わせています。

水が切れたりするとすぐ茶色に変色したり縮んだり痛み弱ってしまう原因になりますので、苔テラリウムの上手な水の上げかたを見極めてください。

苔テラリウムの水やりが楽しくなるおすすめアイテム

西予苔園でも使っている水差し


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この水差しは逆さにしても水が差せる使い勝手の良い水差しです。

ノズルの先が細くなっているので狙った場所にピンポイントで水を差すことができるので使っていてストレスが無くおすすめです。

思わず恋に落ちるほどの使い心地の良い霧吹き


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この霧吹きは、ロングノズルなので容器の大きい苔テラリウムの奥などにもピンポイントで水をあげることができるため、容器全体に水が飛散するのを防ぐことができ、無駄に容器が汚れることも防いでくれます。

また、上下左右角度を選ばず水を噴霧してくれるので、使い勝手がとても良いです。握った感触や水が噴霧する感触もとても気持ち良いため、水やりが楽しくなるくらい快適な霧吹きです。

「恋に落ちる霧吹き」と呼んでいます笑

 

水差しや霧吹きは百均やホームセンターなどで安く入手できるものでも問題はありませんが、少しこだわったものを使うことで、苔テラリウムの楽しみ方が数倍楽しくなりました。

この2つは特に、他のものとは使い勝手が段違いで違ってくるので、水をあげる行為自体が心地よくてついつい水をあげる頻度が高くなってしまいます。

苔テラリウムのメンテナンスを楽しくしてくれる道具たちですね。

それでは、水の上げかたを少し詳しく解説してみました。
参考にしていただければ幸いです。

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