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コウヤノマンネングサの芽吹きのタイミング|コケテラリウムと自生での違い

コウヤノマンネングサの新芽が伸びた!

コケテラリウムで人気のコケ、コウヤノマンネングサ。(Climacium japonicum)

コケの種類の中で最大のコケで、ヤシの木のような見た目から愛好家が非常に多いコケです。

コケテラリウムなどでコウヤノマンネングサを育てていると、新しい新芽を伸ばす姿を見せてくれます。

新芽が伸びる活き活きとしたコウヤノマンネングサは、見るだけでとても可愛らしく、その姿を見ると嬉しくなります。

コウヤノマンネングサの1次茎と2次茎と新芽の関係

コウヤノマンネングサは、地下茎(ちかけい)といって、地中の中に横に這うようにして伸びる1次茎があり、1次茎からにょきっと新しい芽を伸ばして新しい株を増やして成長していきます。

この1次茎から縦に伸びる新芽を2次茎といいますが、この2次茎が伸びて新芽になり、やがて美しい葉を伸ばしてくれます。

何株も連なっている株。どれも緑色で育っている。恐らく株の数の年数が経過したものと推測。

コウヤノマンネングサの上手な育て方の最新記事はこちらから

苔作家兼苔栽培農家が教えるコウヤノマンネングサの苔テラリウムでの育て方、増やし方

基本的には1次茎から新芽を伸ばすが例外もあり

コウヤノマンネングサは基本的には1次茎から新芽を出すのですが、育つ環境や生えている環境などにより2次茎の途中から枝分かれして新芽が出たり、葉が伸びる枝から新芽が出たりということもあります。

中央の株、2次茎の途中から新芽が出ているが、良くみると枝の途中からも垂直に新芽が複数でている。

岩の上に茎をカットして蒔きゴケにしたコウヤノマンネングサ(画像中央部)。左の岩に巻き付けているコウヤノマンネングサの株は2次茎から新芽を伸ばしているのも見て取れる。

いずれにせよ、コウヤノマンネングサの新芽が出てくれると嬉しいですよね。

ところで、コウヤノマンネングサの芽吹きのタイミングはどのようなタイミングで芽吹きが始まるのでしょう。

少し気になったのでご紹介してみたいと思います。

コウヤノマンネングサの芽吹くタイミング

コウヤノマンネングサは、自然に自生しているものと、家庭内で育てるもので芽吹きのタイミングに違いがあります。

この違いを少し詳しく解説してみます。

自生しているものは通常5月〜8月頃

自然の中で自生しているコウヤノマンネングサは、主に初夏である5月頃から芽吹きが始まります。

愛媛県のコウヤノマンネングサ自生地の様子(愛媛県某所)

芽吹きはじめると勢いよく一斉に新芽を伸ばし、びっくりするくらい新しい芽が出てきます。

自然に自生しているコウヤノマンネングサの自生ポイントを長く観察していると、その勢いにびっくりするほどです。

去年とは明らかに密度が違うよね」という感じで、気候や環境が良ければ年々密度の濃さが増していくのがわかります。

5月の頭頃から芽吹きだし、8月の暑さが本格化するまでの期間グングンと成長していきます。そして真夏になると成長が止まりますが、秋になるとまた少しだけ新芽が増えますが夏ほどの勢いはありません。

そしてそのまま冬を迎えます。

夏場の暑さには弱く、真夏の暑さにやられると葉が茶色に変色してしまいます。

逆に寒さには強いので真冬で雪が積もったりしても元気な姿を維持してくれます。ただし冬の間も成長は見られず、また初夏を迎えるまではあまり成長することはありません。

 

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コケテラリウム(室内)だと冬場にも芽吹く

自然界のコウヤノマンネングサは初夏を芽吹きのタイミングとしていますが、室内で育てるコウヤノマンネングサは初夏のほか、実は冬の12月頃にも新芽を伸ばしてくれます。

私が室内で育てているコウヤノマンネングサたちも一様に新芽を伸ばしはじめ、まるで初夏のような勢いで新芽を伸ばしてくれてびっくりしました。

TwitterやInstagramなどで他の方のコウヤノマンネングサの様子を見ても、みなさん冬の時期に新芽を出して喜んでいらっしゃるようです。

なぜ冬場にコウヤノマンネングサは芽吹くことができるのか

自生しているコウヤノマンネングサは初夏に芽吹くのに、なぜ室内で育てるコウヤノマンネングサは冬に新芽を伸ばすのか。

これは、室内の温度変化の状況が初夏の自然界の温度と同じような温度だからではないか、と推測しています。

室内環境が初夏の土中温度に似ている

私が知っているコウヤノマンネングサの自生地(愛媛県内)の5月の平均気温をみると、だいたいがこのような気温です。

  • 最高気温 23℃
  • 平均気温 18℃
  • 最低気温 13℃

このような環境が、冬場の一般的な家庭での室内気温と同じような環境なのではないかなと思います。

土中温度が15℃前後で芽吹く

私が育成している室内管理のコウヤノマンネングサのコケテラリウムも、12月頃から芽吹きはじめ、今もグングンと新芽が成長しています。

コケテラリウムの日中の土中温度を測定すると、だいたい15℃〜16℃を指しています。

夜は暖房器具などを切っているため、10℃前後まで温度が下がりますが、おおよそ

  • 最高度中温度 16℃
  • 最低土中温度 10℃

くらいで推移しています。このことから、コウヤノマンネングサの芽吹きの土中温度はおおよそ15℃前後ではないかなと推測します。

コケてラリウムのコウヤノマンネングサは冬場も新芽を伸ばして楽しませてくれる

みなさんのご家庭の室内の温度も、おおよそ似たような温度の推移ではないかなと思います。だから、ソーシャル上で見るとみなさん一斉に同じタイミングでコウヤノマンネングサが芽吹いているのかなと思います。

コウヤノマンネングサは1番大型のコケなので、その成長ぶりもダイナミックで勢いを感じます。成長期の新芽の伸びていくスピードは日に日にその成長度合いを実感できるので、見ていてとても楽しい存在です。

夏場の暑さを乗り越えるのが大変ではありますが、茶色に変色したコケもまた新芽を伸ばして新しい株を増やしてくれますので、それもまた楽しみの一つにもなります。

コウヤノマンネングサの上手な育て方|茶色になったらどうする?|増やす方法も

コウヤノマンネングサの芽吹きについてご紹介させて頂きました。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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ありがとうございます。

コウヤノマンネングサの上手な育て方の最新記事はこちらから

コウヤノマンネングサの育て方はこちらの記事を参考にしていただければと思います。

苔作家兼苔栽培農家が教えるコウヤノマンネングサの苔テラリウムでの育て方、増やし方

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