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苔作家兼苔栽培農家が教えるコウヤノマンネングサの苔テラリウムでの育て方、増やし方

はじめに

日本国内では最大の苔であるコウヤノマンネングサ。その美しい姿は苔ファンの間でも人気の苔ですが、育て方が難しいというイメージを持たれている方も多いです。

コウヤノマンネングサを上手に綺麗に長く育て、かつ上手に増やしながら長く育てる方法を、コウヤノマンネングサ栽培苔農家であり、苔作家のコウヤノマンネングサの専門家がこのブログで解説していきたいと思います。

このブログを見ていただくことで、コウヤノマンネングサの正しい育て方を知ることができますので、今後は「コウヤノマンネングサを育てるのは難しい」なんて、もう言わせませんよ。ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

自己紹介

私なんですけれども、苔農家であり苔作家として、苔テラリウムの作品を作ったりとか、コウヤノマンネングサの栽培も行っておりまして、栽培したコウヤノマンネングサを販売しています。

今ではなんとか安定して育てることができており、栽培や、苔テラリウム作品を作ることを通じ、コウヤノマンネングサの育て方、生態を学びました。そのような経験の中からコウヤノマンネングサの上手な育て方をお伝えできると思います。

コウヤノマンネングサはやっぱり難しい?

コウヤノマンネングサは育てるのは難しいというイメージがあったりとか、あとは暑さに弱くて、夏のシーズン上手に過ごせるかな?といったことを心配される方も多いのではと思います。

私がコウヤノマンネングサを栽培しているのは、愛媛県の温暖な地域です。

夏場は平気で30度を超えるような場所でコウヤノマンネングサを育てていますが、それでも上手に育てることができています。

こういった暑いところでも、皆さんにも上手に育てられるようなアドバイスコツというのをお伝えしていければと思います。

コウヤノマンネングサの生態を正しく知ること

まずコウヤノマンネングサを上手に育てたいと思ったときに、コケとしての特徴ですとか基本的な生態を知っておくとずいぶん育てやすくなるんじゃないかなと思いますので、そういったところをまずお伝えしていきます。

コウヤノマンネングサというのは、日本国内のコケの中では最大のコケとして知られています。

株単位で見るとこういう形です、その上にシュッと伸びていて、上部がこう湾曲しているというような状態ですね。
細い枝が伸びていて非常に美しい苔として知られています。

一次茎が横に這いながら上に伸びていく二次茎を伸ばし、枝葉をつけながら増えていく苔です。

「コウヤノマンネングサ」という名前からも、見た目の大きさからも、草として思われがちで、これが苔だということを知らない方は「これが苔なの!?」とビックリされる方が非常に多いです。

草という名前が付いている苔。

「コウヤノマンネングサ」という名前の由来なんですけれども、その昔、高野山で御札の中にこのコウヤノマンネングサを乾燥させたものを封入して魔よけの霊草として使われたというのが由来の苔です。

生息する場所は、山の奥の林の中の湿った土地の土の上に生えており、山奥のひんやりしたような場所に多いです。

愛媛県でも自生ポイントというのがいくつかありまして私もYouTubeでも自生ポイントを尋ねるような動画もあります。一般的な生活圏内に生えているような苔ではなく、とても珍しい苔です。

登山道ですとか、本当に秘境のような山奥に自生しています。

日本国内で言うと北は北海道から南は九州まで分布しています。日本の北の地域では身近なところに生えているケースもあるかもしれません。

愛媛県では、高山帯、山の本当に高い山の中そういったところに生えているのを確認しています。

コウヤノマンネングサの自生環境のレポート

どういう風に成長するかというと、茎が一次茎、二次茎に分かれていて、土の中で横に一次茎を伸ばしながら、二次茎を直立させて上に伸し、株をたくさん増やして密集し、コロニーを形成しながら生えていいます。

コウヤノマンネングサの仲間で「フジノマンネングサ」、「フロウソウ」という苔がありますが、見た目は非常に似ています。

苔愛好家のバイブルである大型コケ図鑑「日本の野生植物―コケ」のコウヤノマンネングサの項目を引用すると以下の通りの記述です。

大型で美しい。一次茎は地中を長くはい,小さな鱗片状の葉と多くの仮根をつける。二次茎は長さ5-10cm,上部は湾曲し,多くの枝を樹状に出し,枝先は一般に細く尖る。二次茎の下方の葉は鱗片状。二次茎の基部から新しい茎を出す。枝葉は幅広い基部からやや狭い三角形〜披針形に伸び,長さ2.5mm以下、細く尖り,基部には縦ひだがあり,両翼は多少耳状。葉縁の上半部には鋭い歯がある。中肋は葉先近くに達し,背面に少数の歯がある。葉身細胞は狭菱形〜線形,長さ38 – 55 μm,やや厚壁。めったに蒴をつけないが,蒴柄は茎の上部に2 – 10本つき,赤褐色で長さ2 – 3cm。蒴は円筒状でやや傾くが,ほぼ相称。軸柱は長くて蒴の口から突出する。外蒴歯の上下にパピラがあり,下半部は平滑。胞子は径13 – 16μm。[染]n=11。山地の林下の湿った土地に群生する。[分布]北海道〜九州;朝鮮,シベリア,中国。[ノート]和名は,高野の万年草の意。

平凡社 日本の野生植物―コケ 岩]月善之助著 より引用 –

絶滅危惧種などに指定される希少種

コウヤノマンネングサは、複数の自治体で絶滅危惧種、保護されるべき植物として指定されることが多い苔の一つです。

コウヤノマンネングサのレッドデータブック。日本国内で県別にコウヤノマンネングサの指定状況を確認できる -画像引用:日本のレッドデータ検索システム

自然環境の変化により自生ポイントが大水で流されてしまうケースもありますが、一番の要因は園芸目的の乱獲が指摘されています。

無許可で自生しているコケを採取し個人売買アプリなどで販売されているケースもあり、権利の無い土地で無許可で採取することや、国立公園、自然公園などの土地で採取することは犯罪行為になります。

違法な自然採取はしないというのは当然ですが、違法に採取された苔をインターネットなどで安易に購入しないようにしましょう。

そのような行動がコウヤノマンネングサを絶滅に追いやってしまう要因に繋がりますので注意しましょう。

コウヤノマンネングサを初めて見たとき、非常に美しい姿に魅了され、この苔をぜひ栽培してみたいという思いからですね栽培するに至りましたが、コウヤノマンネングサの種の保全のため、自然環境に負荷をかけないよう安心安全なコウヤノマンネングサの栽培と販売をしたいという想いから、コウヤノマンネングサの栽培に取り組み、販売をしています。

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コウヤノマンネングサを上手に育てるために

自生ポイントの環境とかから考えると、コウヤノマンネングサは涼しい場所に自生しているという風に思われている方がとても多いかと思います。

事実、コウヤノマンネングサが自生できているポイントは冷涼な場所に多いですが、私を栽培している土地は愛媛県の南の方で、農場も30℃以上を超える日々も夏場はありますがそれでも順調に綺麗に育っています。

実際はですね、涼しい場所じゃなくてもちゃんと育つんだよということも含め上手に育てるポイントをお伝えしたいと思います。

では実際、苔テラリウムで育てる場合に、どういう風に育てていけばいいのかということをまずお伝えします。

一番大事なポイントとしてはコウヤノマンネングサだけに 限ったことではないんですが、容器選びが一番のポイントです。

コウヤノマンネングサの生態に合った容器を選ぶ

私がコウヤノマンネングサを苔テラリウムで育てている容器は、このような形状の容器。

容量が多く、膨らみがあり、フタには空気が入るための隙間があるものです。

自宅で育てているこれらの苔テラリウムは、日中は冷房が効いていなければ30℃は平気で超えるような場所に置いていますが、全く問題なく育ってくれています。むしろ自生している株よりも元気なものもあります。

中には色が悪くなった株からも新しい枝葉が出て再生しようとしている株もあります。

色の悪くなった親株からも、新しい枝葉が伸びて株が再生している様子

このように夏場暑くても元気に育ってくれるのは、やはり容器のお陰。

容器内の湿気が高く保たれており、常に新鮮な空気が容器内を循環しています。これは容器の形状とフタの機能のお陰です。

フタに適度な隙間があることで、コウヤノマンネングサの成長に必要な新鮮な空気が容器内を対流します。

そして、容器の形状は少し幅が広く容量がありますので、この空間の広さがコウヤノマンネングサが伸び伸び育つために必要な空間です。

これが、筒状の容器やシリンダー型の容器だと、コウヤノマンネングサは徒長してしまい綺麗に育ちません。フタが密閉されていると、これもまた徒長につながってしまいます。徒長については後ほど詳しく説明します。

丸みのある容器や容量の大きな容器で育てるのがまず大切なポイントです。

コウヤノマンネングサに最適な土や砂

容器の次に大切なのは、苔テラリウムで使う用土です。コウヤノマンネングサに限らず苔テラリウム全般に言えることなのですが、使う用土は「栄養素の含まれていない土」を使用します。

苔は微量な栄養素で育つため、土に栄養素を含む必要はありません。普段の水やりで水に含まれる微量な栄養素のみで十分育つからです。

苔テラリウムのような完全に閉鎖された環境で長期間苔を育成する環境を維持するために、用土には極力栄養や有機物を含まない方が良いです。有機物を混入させると、カビ発生や藻の発生などトラブルに繋がる要因になってしまいます。

そこで、まずは苔テラリウムで一般的に使用されるベースソイルを使うというのも良いです。西予苔園で使用している苔テラリウム用のベースソイルを紹介した動画もありますので、こちらも参考にしてみてください。

コウヤノマンネングサの育成に合った用土とは

そこで、さらに一歩踏み込んで、コウヤノマンネングサの育成に最適な用土となると、富士砂や溶岩石を砕いた小石などが最適です。

富士砂や溶岩石の小石は、適度な水分を保持してくれて、かつ石の表面から水を蒸発させてくれるので、容器内の湿度を高く保ち、コウヤノマンネングサにとって最適な湿度をキープするために最適です。

コウヤノマンネングサの育成のみ考えるのであれば、富士砂のみ、溶岩石の小石のみでも最適といえます。

よくある失敗するパターン

上手に育てられないとご相談をいただく際に良くあるケースでは、シリンダーのような小さい容器で育てようしていたり、ペットボトルに少量の赤玉土を使ってコウヤノマンネングサを育てているようなケースが多いです。

このようなケースだと、コウヤノマンネングサにとって最適なものを使用しないと、上手に育てるのは難しいでしょう。

最適な容器、用土を選んでいただき、コウヤノマンネングサにとって最適な容器内の環境を整えましょう。

コウヤノマンネングサにとって最適な置き場所と明るさ

コウヤノマンネングサの苔テラリウムを上手に育てるための置き場所ですが基本的には「明るい日陰」が最適です。

では、明るい日陰というのはどのような場所でしょうか。最適なのは「北向きの窓の側」です。

北向きの窓は1日常に日陰になり、直射日光も当たりません。1日で安定した明るい日陰を保ってくれています。しかし、ちょうど北向きの窓があれば良いですが、無い場合は他に明るい日陰を見つけるしかありません。

そのような場合に「照度計」を用いて明るさを計測してみるのをおすすめします。照度計は2000円ちょっとでありますので、苔テラリウムを本格的に始めようとされている方は1つ持っておくと良いです。

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家の中の明るさは、外の明るさに比べてかなり暗いです。まぁまぁ明るいなと感じる場所でも、苔にとっては暗すぎるというケースが多いです。実際に照度計で測ってみると500Lux以下ということも多いです。

コウヤノマンネングサにとって最適な明るさは、照度計の明るさでいうと1000Lux〜4000Lux。室内でこの範囲の日陰の場所が確保できれば良いですが、もしその明るさを確保できなさそうなら、LED照明を活用するのが良いです。

コウヤノマンネングサに最適なLEDライトとは

苔テラリウムでライトを活用しようと考えている方は、一般的なデスク用のLEDライトでも十分です。安いものだと2000円前後であります。

一般的なデスク用のLEDライトは2000Lux前後の光量を持っていますので、苔テラリウム全般、コウヤノマンネングサにとっても最適な明るさを確保してくれます。

植物を育てる専用のLEDライトもいくつかありますが、私が使っているのは明るさが3段階選べる「そだつライト」というものを使用しています。

この「そだつライト」で一番暗い明るさでコウヤノマンネングサを育てていますが、元気に枝葉を伸ばしてくれています。

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明るすぎると葉が焼けるので注意

照明器具を使う場合は、明るすぎにも注意します。光量が強すぎるとコウヤノマンネングサは葉焼けし、すぐに葉が茶色になってしまいます。

コウヤノマンネングサの最適な温度とは

コウヤノマンネングサに限らず苔テラリウム全般的に、夏の暑さは基本的には避けられるなら避けた方が良いという考えがあります

なぜかというと、夏の本格的な暑さの中では、カビのトラブルや苔のトラブルが増えるからです。

コウヤノマンネングサも夏の暑さには弱いイメージがあり、夏の暑さは避けましょうという風に言われることがあります。しかし、実はコウヤノマンネングサは夏の暑さの中でも元気に育ってくれます。

私がコウヤノマンネングサを栽培している農場も、連日30℃を超え、33℃、34℃という暑い日々の中でも旺盛に育ってくれています。

さらに、自宅で育てているコウヤノマンネングサの苔テラリウムたちも、昼は34℃くらいまで部屋の温度が上がる場所でもトラブルも無く元気に育ってくれています。夏の暑さはコウヤノマンネングサの枝葉の成長を促してくれているようにも見えます。

このようなことから、コウヤノマンネングサは夏の暑い時期でも問題なく元気に育つということが言えますので、そこまで暑さを気にする必要はありません。

苔テラリウムのリスクとしてカビや菌の対策をしっかり行えば、必要以上に暑さを避ける必要は無いです。

  • 用土はカビ発生に繋がるような有機物を含まないものを使用する
  • 空気の対流が生まれる容器にする
  • 容器内の空気がこもらないような容量の大きい容器を使用する

といった点に気をつければ、夏の暑さはむしろコウヤノマンネングサを元気にしてくれます。

もし万が一、夏の暑い時期にカビが発生したら、カビ部分はすぐに取り除いて、ベンレートを使用しましょう。初期段階のカビは簡単に処理できます。

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コウヤノマンネングサ特有のカビリスクとして、新芽を出した後の元株の枝葉が茶色に変色しきった状態を放置していると、そこに濃い緑のカビが発生することがあります。このカビを見つけたら要注意です。すぐにカビ部分を取り除きベンレートをふきかけ消毒しましょう。

コウヤノマンネングサの最適な水のあげかた

コウヤノマンネングサは葉が乾いてくると、枝葉が閉じた状態になりますが、基本的には枝葉が閉じる状態はなるべく作らないようにしてあげるのが大切です。

閉じる前にしっかり霧吹きで水をあげるようにして、常にみずみずしく枝葉が開いている状態を保ってあげましょう。

夏場の暑い時期は枝葉の乾燥が早いので、毎日霧吹きで水をあげるイメージです。容器内も水滴がたくさん付きビシャビシャになるくらいしっかり毎日水をあげます。

夏を過ぎると葉の乾燥具合を見ながら水やりの頻度は調整して2〜3日に1回くらいで良いかと思います。

水をたくさんあげることで根腐れしないの?

「このように容器の底に水が溜まるような状態にしておくと、コウヤノマンネングサの根が根腐れするのでは?」とご質問を頂きました。

この画像のように、容器の底に常に水があるような状態まで水をあげるように推奨していますが、この場合コウヤノマンネングサの一次茎が水によって根腐れするのでは?とご心配される方もいらっしゃるようです。

インターネット上の他のサイトでは「根腐れするので水は溜めないようにしましょう」と記述されている情報もあるようですが、それは間違いです。

そもそも、コウヤノマンネングサはじめコケ植物には一般的な植物のような根の器官を持っていません。

根のように見えるのは一次茎や、一次茎から生える仮根です。

仮根は、苔本体を支える、固定させるための器官ですので、一般的な植物の根のような働きをしません。

話が少し逸れましたが、容器の底に少し水が溜まる状態をキープしていても、コウヤノマンネングサの一次茎が腐ったりすることはありません。今回ご紹介しているような容器や用土を使用していれば、通気性の良い素材を使用していますので、苔テラリウムの容器内に長期間水が溜まるような場合でも根腐れするような環境にならないからです。

水も常に蒸発をしているので少なくなってきます。少なくなってきたらまた足すようにして水が循環していれば水が腐ることはほとんどありません。

砂が全て浸かるくらいの水が1ヶ月以上も同じような状態で溜まっているようなら、スポイトを使って水を吸い出して古い水を出してあげると良いです。それでも、藻が出ることはあっても根腐れすることは無いです。

コウヤノマンネングサは、自ら新芽が出しやすい場所まで一次茎を伸ばし、上手に新芽を出してくれますので安心してください。

コウヤノマンネングサの徒長について

徒長というのは茎が必要以上に長く伸び、不自然に上に伸びる現象です。

コウヤノマンネングサは二次茎の高さは最大でも10cmほど。5cm〜10cmの高さの間で大きな枝をたくさん伸ばして美しい姿を見せてくれますが、徒長してしまうとヒョロヒョロな状態になり見た目の印象も弱々しい姿になります。

コウヤノマンネングサが徒長を起こしてしまう要因としては大きく2つの要因があります。

容器の問題光量不足の2つです。

容器の問題による徒長

シリンダータイプの縦長い、細い容器はコウヤノマンネングサの徒長を引き起こしてしまいます。細く縦長い容器は容器内の空気の対流が生まれにくく、新鮮な空気を求めて上へ上へと株が伸びやすくなります。

容器の形状に限らず、容器が密閉されてしまうフタも徒長してしまいます。フタは必ず適度な隙間があるものを使用しましょう。

光量不足による徒長

明るさが不足している環境でも徒長します。光を求めて上へ上へと茎が伸びていきうまく枝葉が伸びませんので、最適な明るさを与えるようにしてください。

コウヤノマンネングサによくあるカビや菌のトラブル

今回のブログでご紹介したようなベースソイルや富士砂、溶岩の小石を使用していればカビや菌の発生リスクは少ないのですが、カビや菌が出てくることによるトラブルは起こる可能性があります。

新芽を出した元株の枝葉が弱り、そこからカビが発生するケースもあります。他の苔と混在させるような苔テラリウムだと少しカビが発生しやすいイメージがあります。

カビが発生したらすぐに取り除き、ベンレートを吹きかけることで対策していきましょう。

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そもそもですが、苔テラリウムを作成する前に、カビ発生の要因を極力少なくする対策をすることが大切です。有機物を含まない用土を使用する、使用する砂や石は洗浄し殺菌対策をする、苔もしっかり洗うという基本的な対策を忘れないようにしましょう。

コウヤノマンネングサの上手な増やし方

コウヤノマンネングサは苔テラリウムで順調に育てられていれば、1シーズンで倍くらいに増えてくれる苔です。

コウヤノマンネングサを上手に増やす方法として一番良いのは、普通に育てることだったりしますが、上手な増やし方として他にもいくつか栽培方法がありますので、その方法を解説します。

コウヤノマンネングサを増やすやり方は、元株をどのように処理して増やすかによります。苔を増やす方法は「播種方法(はしゅほうほう)」と言いますが、良く用いられる播種は次の3通りです。

  • 移植法
  • 蒔きゴケ法
  • 茎伏せ法

の3種類が主流かと思いますのでそれぞれご紹介します。

コウヤノマンネングサの移植法による株の増やし方

これは苔の栽培の際の播種方法でいうと「移植法」による増やし方と全く同じやり方です。

移植法とは、株をそのまま栽培環境へ移植し栽培する方法です。コウヤノマンネングサを一番綺麗に、一番早く増やすには、この「移植法」がベストです。

苔テラリウムでコウヤノマンネングサの株を植え付けることは「移植法」と全く同じことをやっているわけです。

コウヤノマンネングサの蒔きゴケ法

少ない株から多くの株を増やそうと思ったら「蒔きゴケ法」を行います。

蒔きゴケ法は、株を3等分くらいに切断して用土に植える方法です。分割したところから新芽を出すので、少ない株から多くの新株を増やすことができる栽培方法です。

赤い線の間隔で刻んで蒔きゴケにする。

枝葉の1本からでも新芽を出すので、細かく刻むとそれだけ株は増えます。ただし、細かく分割しすぎると、新芽が大きく成長するのに時間がかかるようになります。数を増やしつつ成長スピードも早くしたいという効率を考えると、1株を3等分くらいにするのがちょうど良いかと思います。

コウヤノマンネングサの茎伏せ法

茎伏せ法」という増やし方もあります。
茎伏せ法は、コウヤノマンネングサの株をそのまま寝かせて新芽の成長を待つ栽培方法です。

茎伏せ法は、移植法よりも新芽の数を増やし、かつ新芽の成長スピードも出したいという場合には有効かと思います。

新芽を出すタイミングや数は出たとこ勝負になりますが、比較的新芽は多く芽吹いてくれて、その後の成長スピードも蒔きゴケに比べると早い印象です。

効率の良いコウヤノマンネングサの播種のタイミング

コウヤノマンネングサを増やす目的で播種をする際、どの時期に播種をすれば良いかというと、最適なタイミングとしては春先、もしくは秋がベストです。

コウヤノマンネングサが芽吹くタイミングは、比較的過ごしやすい気候となる春先や秋口の季節に良く芽吹くからです。

タイミングをあわせて春先、もしくは秋に播種するとすぐに芽吹き旺盛に新芽を出してくれます。真夏や真冬に播種すると芽吹くまでに時間がかかります。

冬場は室内で管理してあげるとどのタイミングでも芽吹くことがあります。冬の室内は安定して過ごしやすい気温が保たれることが多いので、室内の環境が春先や秋の気温に近いようであれば安定して芽吹いてくれますので、冬の間はどのタイミングでも良いかもしれないですね。

コウヤノマンネングサをめちゃくちゃ元気に育てるマル秘情報

これは、栽培してはじめてわかったことなのですが、コウヤノマンネングサをとびきり元気に育てる方法があります。肥料を与えるというようなことではないのですが、これをすると、見違えるように株が元気になってびっくりするくらいの方法です。

しかし、この方法はマル秘にさせてください。

西予苔園の苔や苔テラリウムキット、容器や資材など、当オンラインストアから商品をご購入するとそのマル秘メモが付いてきますので、ご購入者様限定の特典にお付けしています。

その方法を知りたい方はぜひ当オンラインストアのアイテムご購入をよろしくお願いいたします。

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まとめ

コウヤノマンネングサを上手に育てる方法を最後にまとめますと

コウヤノマンネングサを上手に育てるまとめ
  • コウヤノマンネングサの生態を理解する
  • コウヤノマンネングサの生態に合った容器、用土を使用する
  • 最適な明るさの場所に設置する
  • 夏場は瑞々しい状態をキープする
  • 良く観察してあげる
  • 調子が悪ければその要因を改善する

ということになります。

今回のブログの内容をしっかり守って育ててあげると、コウヤノマンネングサはそんなに難しくなく上手に育てることができると思います。

ぜひみなさんもコウヤノマンネングサを育ててみてください。その美しさやダイナミックな生態に癒やされることと思います。

ご質問などありましたらお気軽にコメントいただければと思います。LINEでのご相談もいつでも受け付けておりますのでぜひご登録ください。

 

 

最後にこちらの動画もオススメです

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ありがとうございます。

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