みなさんこんにちは。西予苔園です。
当農園では、苔を使った苔テラリウムの作品を販売していますが、お客様によく聞かれるのが設置場所についてです。
- 室内の置きたい場所があるけど、明るさは大丈夫?
- 蛍光灯の下ではダメですか?
- 玄関に置きたいんだけど大丈夫ですか?
- トイレに置きたいんですけど問題ないでしょうか?
など、苔テラリウムをご購入されてまずこのようなことを聞かれることが多いです。
ご購入されたあとも良い状態を保つために、苔テラリウムの最適な設置場所や、特に苔の成長にとって重要な明るさについて、当農園でも使用しているライトについてのご紹介をしたいと思います。
苔テラリウムを購入される方、もしくはこれから苔テラリウムをはじめようと思われている方の参考になればと思います。
当農園で使用しているライトのご紹介
まず最初に、当農園でも使用している苔テラリウムに使用している照明をご紹介します。
全てAmazonで購入していますのでどなたでも気軽にご購入可能です。
当農園の苔テラリウムの棚の一例
まずは、この棚をご覧ください。

こちらに使用している苔テラリウムの照明器具は以下の通りです。
です。
棚の2段分の天井面にHitLights LEDテープライト 5mを全体的に貼り付けて施工しています。
最上端にはジェックス クリアLED リーフグロー×2とジェントス (GENTOS) そだつライト(中央1個)を使用しています。
2段目にはNARRNA 植物育成ライトの3本のライトで全体的に照射しています。
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3段目部分はテープライトのみの状態です。
番外編で、棚の下に使用後の苔を保管するためのコンテナを置いているのですが、そこにはDADYPET 水槽ライト アクアリウムライトを使用して苔をそのまま育成できるようにしています。
苔にとって最適な明るさについて
苔の種類にも応じて最適な環境や明るさはそれぞれ違いますが、苔テラリウムで使用される苔の種類を一括りにして考えると、最適な明るさは「明るい日陰」が最適です。
明るい日陰と言われても結局どのくらいの明るさなの?と疑問に思われるかと思う方がほとんどですよね。
このような照度計で言うと1000lux〜5000luxが「明るい日陰」の範囲であり苔テラリウムにとって最適な明るさです。

5000lux以上の明るさであったり、直射日光が当たったりする場所は逆に明るすぎます。
照度計をお持ちの場合は、設置されたい場所の明るさを計測し、明るさが足りない場合はLEDライトや蛍光灯などで明るさを調整すれば良いのですが、一般的にはこのような照度計を持っておられる方も少ないかと思いますので、もう少し設置場所やライトについての解説をしていきます。
最適な設置場所は?
苔テラリウムの設置場所で最適な場所としてよくお答えするのが「直射日光が当たらない窓際」「明るい玄関」などですが、まず大前提としてどの場所でも必ず守って頂きたい大切なことは「直射日光を当てない」ことです。
直射日光が当たると蒸れて苔が痛む
直射日光がなぜダメなのかというと太陽の光の熱によってテラリウム内の温度が上がり苔が蒸れてしまうからです。
苔テラリウムの容器の中の限られた環境で直射日光が当たると、苔テラリウムの環境内の温度がすぐに上昇します。
そして内部の水分や苔が茹でられらような状態になり蒸れてしまいます。
自然界の苔を見ると直射日光を浴びている苔もありますが、周囲の環境によりバランスによって蒸れないような環境が保たれているから大丈夫なのであって、苔テラリウムのような限られた環境の中ではすぐに温度が上がり蒸れてしまいます。
蒸れてしまった苔たちは茶色に変色してしまい、綺麗な緑色に戻ることはありません。
茶色に変色した苔は、その根元から緑色の新芽を出すので、茶色に変色しても完全に枯れるということはありません。ただ、新芽が生えそろってくるまでに2ヶ月以上はかかります。
可能なかぎり緑色の生き生きとした苔の状態を保てるように育成するのが一番良いですので、直射日光には気をつけてください。
エアコンが効く部屋も乾燥しがち
店舗の店内に苔テラリウムを設置させていただくことも多いのですが、最適な明るさを保っていてもエアコンが常時運転されている部屋では苔が茶色く変色しがちな傾向にあります。
エアコンそのものが空気を乾燥させてしまうということもありますが、エアコンの風によって常に空気の対流に苔がさらされることにより、苔の水分が抜けていくような状態に陥っているように見受けられます。
苔テラリウムのタイプによっては、苔が剥き出しになった状態のものもありますが、そういう苔は茶色に変色しやすい傾向にあります。
エアコンが常に効いているような部屋の場合は、瓶タイプのものや、水槽タイプの苔テラリウムを選ぶと育てやすいですね。
自然光で明るい日陰なら
- 直射日光が当たらない
- エアコンで乾燥するなら瓶や水槽タイプ
ということを理解して頂ければ、最適な場所としてはカーテンなどで日光が遮られた状態で太陽の光が多い窓際や、明るい玄関などが最適な場所です。
窓際や玄関などはかなり明るい状態なので良いのですが、窓から遠い場所にあるキッチンや若干暗めのトイレに設置したいという場合は光量不足により苔が弱ってしまうケースもよくあります。
そういった場所に設置したいという場合は、さきほどご紹介したような市販のライトを活用することで場所を選ばず設置して苔テラリウムを楽しむことができます。
ライトを活用しよう
先ほどご紹介した当農園の苔テラリウムの棚は家の中ではかなり暗い場所で、昼間でも照明をつけていないと暗い場所に置いています。
それでも、市販のライトを活用することで苔テラリウムにとっても最適な環境で育成できています。
植物専用のライトでなくても充分
当農園の棚に使用しているライトは、見栄えや苔育成のために植物専用のライトを使用していることもありますが、格安のテープLEDやデスク用のライトなどでも充分に苔テラリウムを育てることは可能です。

ここで使用しているテープLEDのライトだけの光でも、実際に光量を測ってみると1500luxはありますので、これでしたらしっかり苔テラリウムを育てる上で明るさは充分です。

テープ色のLEDライトですので、貼り付けや配線の取り回しなどは少し施工の手間はかかります。
1点ものならスポットライトが見栄えバッチリ
棚上段に3つのスポットライトを使用していますが、ほぼ見栄え優先で購入しました。
このスポットライトタイプのテラリウム専用ライトは、本当に見栄えがよくなり見ているだけでうっとりするくらい綺麗に苔テラリウムを照らしてくれるので、これはこれでおすすめしたいライトです。

痛んだ苔の再生育成のために、集中的にすこし明るめの安定した光量を与えたい苔テラリウムの置き場としてもこのライトを活用しています。
ライトの高さも調整できるので、少し大き目の苔テラリウムにもぴったりですね。
強い光量を求めて植物育成専用ライトも導入
当農園で使用している棚の2段目には、3本のランプが出ている植物育成専用LEDライトを導入してみました。

理由としては、苔作品を多く作成するためいろいろな苔の育成に対応するために、太陽光と同じスペクトル波長を出してくれるこのライトを導入しました。
当然、このライトが一番明るくテープLEDライトも同じ段に設置しているので、合わせると光量が3500lux〜4000lux前後になります。
日陰を好む苔の中には、この明るさだと明るすぎるものもあり、逆に葉が茶色くなってしまうケースもあるので置く種類を選ぶ必要がありますが、多くの作品を一気に照射してくれるのと、タイマーが付いているので12時間間隔で自動で点灯・消灯をしてくれるので管理も楽で導入しています。
夏の暑さと店舗の過酷な環境で茶色くダメージを受けたタマゴケも、順調に新緑の緑の新芽に入れ替わってくれているので効果はかなり高いものと思います。

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テラリウム水槽用ライトも導入してみた
このライトはマニアックな使い方なのであまり参考にならないかと思いますが、番外編として紹介してみます。
棚の一番下には、普段苔テラリウム作品を使用した残骸のような苔たちを保管するために、ミスト発生器を雑に設置しているコンテナを置いています。

この中に苔をざっと並べてミストの水分で育成させるようにしているのですが、ここには水槽で使用するテラリウム用の照明を導入しています。
コンテナの高さがなくて、照明の光と苔の距離が近く光量を計測すると2万lux以上になっています。これは明らかに光量が強すぎでホソバオキナゴケの葉先が少し茶色に変色してしまうほどなのですが、青色と赤色の光のみに切り替えることができ、この状態だと4000luxくらいになるため、普段は青色と赤色のみのにしています。
見た目はピンクの発光体なのでとても怪しい雰囲気なのですが、ホソバオキナゴケなども蒴を出してくれているようなので、環境としては良さそうです。
普通のデスクライトや蛍光灯などでも大丈夫
繰り返しになりますが、ここで紹介したような植物用のライトでなくても、500lux〜5000lux範囲で光が確保できれば、デスク用のライトや蛍光灯でも問題ありません。
このような一般的なデスクライトでも、ライト直下では1000lux以上ありますので、お好みのライトを用意していただければ、家の好きな場所に設置可能です。

苔テラリウムを長く自由に楽しむために
最後のまとめとなりますが、苔テラリウムにとって良い環境が用意できれば、何年も苔テラリウムの景色を楽しむことができます。
苔テラリウムの中の苔たちも年々成長を見せてくれるので、その変化を楽しみながら長く苔テラリウムライフを送って頂きたいものです。
そこで大切なのが明るさの問題です。
明るい日陰がベストですが、設置場所も限られるため照明を導入することで楽しめる幅がぐっと広がります。
光からエネルギーを得て成長する苔は、光量不足に陥るとすぐに痛み茶色く変色し、病気になったりカビが生えたりしてしまいます。
置きたい場所が暗かったら?光が足りなかったら?と心配なようでしたら、ちょっとしたライトを活用することで問題解決です。
照明は苔テラリウムの世界観も広がり、美しさも引き立ちます。
苔テラリウムを楽しむ上でとても大切な明るさの話、ぜひ参考にしてください。
照度計があると便利です
当農園で使用している照度計はこちらです。
1個あると便利ですよ。

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